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・Global Wave Statistics航路別波浪表
(2.4)各荷重成分の応力計算時(Log(Q)=−4の期待値)と応力の組み合わせの方法として次の方法を使用する。
「9. 縦通肋骨材の疲労強度評価法と設計への適用−SR216手法の提案と解説−」 SR216部会総合報告書 平成6年3月
(解説)*サイドロンジを対象とするとこれらの荷重を考慮しなければならないが、その他の部材については別途考慮が必要である。
*応力の組み合わせ方法として、SR216手法ではA法(ピーク時比率法)とB法(設計波法)が採用されているが、この他に「部材の荷重による応力の相関係数を用いる方法」もある。(A法とB法については図8.1参照)

 

(3)疲労強度評価応力
(3.1)シェル要素の表面応力(膜力+曲げ応力)を用いる。
(3.2)解析対象部位近傍の応力分布を求め、SR202の計算法によりホットスポット応力を計算し、これを疲労強度評価のための応力とする。
(解説)*上記SR202の手法に従い、表面応力に基ずくホットスポット応力(溶接止端より0.5tと1.5t(t:板厚)の位置の応力を結んで延長した直線の溶接止端における応力)を用いる。

 

(4)組み合わせ応力の長期頻度分布
(4.1)組み合わせ応力の長期頻度分布はLog(Q)=−4の組み合わせ応力と支配的荷重のワイブル分布を用いて推定する。
(解説)*上記SR216の手法に従う。

 

(5)累積疲労被害度の計算
(5.1)静水状態、変動荷重最大、変動荷重最小の3ケースの応力の最大差を応力変動範囲とする。
(5.2)マイナー則による累積疲労被害度の値は、まず図8.2に示すSR216のS−N線図を使用して求める。大気中に比べ、疲労強度の低下が腐食係数(kc)で表される場合にはこの値に(kc)2.77を乗じて累積疲労被害度とする。新造後8年以内についてこの値が1.0に達する場合には寿命は失われるものとする。
(解説)*(1.1)の解説に記述したように、塗膜の状況は第1期のみを対象としており、この期間の寿命について検討する。
*海水中のS−N線図が、3.5章に述べられているように、大気中と勾配が同じで、疲労強度の低下が腐食係数(kc)で表される場合には同じ応力について寿命の比は一定となり、前者は後者の(1/k)1/0.382=(1/k)2.77倍となる。

 

 

 

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